こんにちは!笠原です。 今月は、小宮一慶氏の『結果的に幸せをつかむ人の「正しい考え方」あなたを支える36の言葉』を読みましたので、早速ブックレポートを書いていきたいと思います。 この本では、小宮氏がこれまでに救われたり、気づきを得た経験のある「言葉」が紹介されています。 本書の冒頭には「自分の存在意義とは何か」について書かれており、まさに今の自分がその問いに向き合っていたこともあって、「生き方のヒントになるのでは」と思いながら読み進めました。 今回も、特に印象に残った言葉やエピソードを通して、感じたことを書いていきます。
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小宮氏は、若い頃に「自分の存在意義」に悩み、漠然とした不安を抱えて過ごしていたそうです。そんな時に出会ったのが、「一隅を照らす者、これ即ち国宝なり」という言葉でした。
自分には自分の役割がある——自分にしかできない役割を演じることが大切だと考えた。 できれば、蛍の少ないところで暗闇を照らしたほうが、たとえそこへ来る人が少なくとも、役に立つのではないかと思うようになりました。
と解釈するようになったと言います。この考え方は、まさに今の私自身とも重なる部分があります。私生活でも仕事でも、「自分とは何か」「自分の存在意義は何なのか」と考えることが多くあります。 母として、妻として、そして組織の一員として——「自分はどんな存在なのか」「何ができるのか」と悩む日もあります。 そんな中で、小宮氏の「自分にしかできない役割」という言葉は、とても印象的でした。
属している組織も重要だが、「あなた自身が何なのか」、自分は何なのかをはっきりさせることが大切
この一節を読んで、自分の生い立ちを思い出しました。 私の両親は当時、いわゆる「どこの学校を出たのか」「どんな組織に属しているか」といった肩書きを重視していたように思います。(今は私たち子どもの話を聞いて、考えが変わったようですが笑)受験の際も、「A大学よりB大学の方がいい」と、ネームバリューのある学校を勧められました。興味のある専攻や学びたい分野があっても、「こっちの学校の方が就職に有利だから」と言われ、子どもの希望より「名前」を重視しているように感じていました。そして、大学卒業後に大企業へ就職した私は、「属する組織の中で個がどれほど大切か」ということに気づかないまま過ごしていました。 特に、同じ職種の同期だけでも200人以上、会社全体では4,000人もいると聞いていたので、「誰がやっても同じ」と感じることがとても多かったです。一方、惣助は少人数体制であることもあり、「個」の存在がとても重要です。 一人ひとりが組織のために何ができるのか、どういう役割を果たしているのかを意識する必要があり、それが会社の成長につながっているのだと感じます。今後もこの会社文化を継承していきたいと思いました。
自分に確固とした価値観があれば(中略)周りで起こる事象が正しいのかどうかを自分なりに判断できるようになります。そうすれば、強く生きることができる
この言葉にはハッとさせられました。善悪の判断基準は持っているつもりですが、「自分の中の軸」や「確固とした価値観」と言われると、自信がない気がしたからです。私の長所は「柔軟な考え方ができること」や「他人の意見を受け入れられること」だと思っています。 人との会話の中で、「こういう考え方もあるのか」「自分とは違うけれど面白いな」と思うことが多く、あまり他人の意見を否定的に捉えることはありません。 しかしこの言葉を読んで、「もしかするとそれは、自分の中に“強い価値観”がないからかもしれない」と気づかされました。何かを決断する時に迷いやすく、自分の意思もあまり強くなく、悪く言えば「人に流されやすい」性格なのです。「自分にとって何が大切か」「譲れないものは何か」――今一度、しっかり考えてみたいと思いました。
神様は乗り越えられないような艱難を与えない
この言葉は、私も学生時代に挫折したとき、両親からよく言われていました。 困難に直面するたびに「これは神様からの試練だ」と自分に言い聞かせてきました。私は悩みやすい性格なので(笑)、日常の些細なことから人生に関わることまで、「困難」と感じることは多くあります。でもどんな時も「これは自分に必要な経験だ」と思うことで、前向きに捉えるようにしてきました。学生時代、最後の大きな大会の前に大怪我をしてしまったときは、本当に悔しく、暗くて長いトンネルの中にいるような気持ちになりました。 でもその経験があったからこそ、「ベンチ入りしても試合に出られない人の気持ち」が分かるようになったし、「試合に出る人だけがチームではなく、応援やサポートをする人も含めてチームなんだ」と心から理解できたと思います。 そして最近になって思うのは、過去の失敗や挫折も、のちに「この経験があったから今がある」と言えるなら、それは失敗ではなく、成功なのではないかということです。
最近、私は大きな決断をしました。後悔することもあるかもしれないし、この決断が今後どう影響するかはまだ分かりません。でも、「この経験があったから今がある」と思えるように、これからの日々を大切に過ごしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!